第4回スポーツクラブ研究会 議事録


■全体協議 (フリートーク) 

○委員

・ 継続事業に必要なボランティア指導者には、金銭以外にどういった名誉、報酬の提供があるのか。
・ 広域スポーツセンターが果たす機能と、外部のニーズは何か。また、広域として何を求めるのか。

○榊原先生
・ スポーツクラブでは子供達を指導していた人がほとんどで、謝金以外の報酬は受け取らない人が多い。謝金も1回1,000円、平成10年は3千回300万円でクラブ独自の財源の中でやっている。何かの自己実現、金に替わる何か(何なのかは自由)を求めてやる。成岩には広域という考えはない。成岩内を何とかしたいという意識が強い。しかし、「クラブ2000」では、成岩を広げたいという考えがあり、これが広域になる。

○委員(福光町)

・成岩スポーツクラブの年間会費はいくらなのか。
・福光町では来年から総合型の補助金の申請を考えているが、町に2つ中学校があり、悩んでいる。町を一本化としたスポーツクラブにした方がいいのか、それとも中学校区ごとにした方がいいのか。中学校区ごとの場合、合同部活動はできるものなのか。

○榊原先生
・ 会費については、1世帯年間1万円。大人個人は年間3,000円。クラブのテリトリーの問題については、数値や地区とか学校区よりも「自分達の町」であるというメンタル的なところから範囲を考えれば良い。いくつかのクラブが同一地域にできれば、クラブの特化が起こる。施設によって得意分野が分かれ、学区をまたがって移動ということになると思うが、そうなると子供達が枝分かれになり、かわいそうに感じる。

○菊先生
・ 小中学校の区割りが実状に合わなくなっている。「おらが町」レベルが必要である。
・ 21世紀の大きなシェアで考えると、自分達の町という意識は行政側が決めつけていることではなく、地域住民が感じていることである。昔はこんなことは関係なく、地域を分けてきた。

○榊原先生
・ 「おらが町」意識の低下が子供達に波及している。地域が人を育てるという理念では、学校の存在は大切である。地域に根ざしたスポーツクラブを作るとき、子供達をスポーツクラブの中で育てるというのは必要不可欠である。

○委員(黒部市)

・スポーツ少年団との兼ね合いはどうなっているのか。 

○榊原先生
・ 成岩の少年団は13団で250名。クラブは小学生450名。小学校6年生で兼ねる場合がある。
・ 成岩スポーツクラブが出来る以前にスポーツ少年団があったが、上手く融合していった。スポーツ少年団の方さえ上手く受け入れる準備をしてくれれば、スポーツクラブの小学生を団として登録するメリットができてくる。

○委員(黒部市)

・スポーツ少年団員数の減少もあって、総合型に流れてきているという傾向もあるのか。

○榊原先生
・ スポーツ少年団員数は減少しているが、総合型に流れてきてはいない。

○委員(魚津市)
・一般市民の中では総合型に興味を示す人もいるが、逆に、施設関係者の理解が深まっていない。総合型の必要性をどう説明していけば良いか。

○司会(県広域スポーツセンター)
先生方にそれぞれワンポイントアドバイスをいただきたい。

○西嶋先生
・スポーツに関わってきた人、家庭・労働生活でスポーツがやむなくできない人、スポーツは全くしない人が混在しており、その中で総合型の設計図に照らし合わせてみて、違いをキャッチし、伝え方を工夫する。

○榊原先生

・ 「どうしてスポーツクラブを作ろうとしているのか」を自分自身が知り、自分の言葉で語るしかない。

○菊先生

・何かいいことは分かっているが、ニーズがない。今、本当のニーズは何なのかを知るべき。
・生活が孤立化してきており、横のつながり、お互いに支え合うという構図が必要になってきている。今までのスポーツクラブは部活のイメージがあり、ギャップに気をつけていけば良い。

○委員(砺波市)

・17地区の中で総合型を考えているが、西部体育センターを核にしていけばいいのか、また、地区ごとの意識が強く、兼ね合いが懸念される。来年15人程のいろんな団体の代表者で組織を作るという構想を練るが、内容については思案中であり、何かアドバイスをいただきたい。

○西嶋先生
・ 一つの中学校をモデルにし、他の16地区の中学校に広げていく方法もあるし、行政側が支援できる体制を確立して、一度に運営していく方法もある。それぞれの地区にリーダーを集めて具体的なマネジメントを考えさせ、主体性を持たせていくのが成功している例である。住民一人一人の中にある潜在的なスポーツ欲求をくすぐり、それを束ねると良い。

○委員(県西部体育センター)

・ 利用者状況で多いのは砺波市、続いて近隣地域になっており、砺波市だけで考えることはできず、公益的な考え方で施設の開放をしていかなければならない。自主事業でのスポーツ教室と地域スポーツクラブの兼ね合いはどうなるのか。また、トレーニング室、測定室等の活用方法がこれからの課題である。

○西嶋先生

・県の施設なので、県の事業が優先的になるが、それ以外の空いている時間を一般開放せずに有効活用してクラブ化し、クラブ会員として利用してもらう。体育館を遊ばせない、という手段としても地域に根ざしたスポーツクラブは良い。

○委員(婦中町)

・成岩スポーツクラブでは中学校の部活動が週3日しかないとのことだが、中学校の運動部が全てクラブでの活動も行っているのか。中体連での大会出場は学校名でないといけないのではないか。

○榊原先生

・中体連には学校名で出場している。部活動のみという子供や、部活動もやり平日はスポーツクラブもやっているという子供もいる。結果的にはスポーツクラブに入っている子供の方がレベルが高い。

○委員(福野町)
・来年度から中学生の年代にスポーツ教室を実施する予定。夜間は中学校の顧問に出てもらう体制にして、いずれは学校での部活動を減らし、スポーツクラブでの活動を増やしていくという考えだが、5年後〜10年後には部活動はどう変わっていくのか。また、クラブ会費以外の設定はあるのか。

○榊原先生

・イベントや大会についての参加料は別途徴収。個人登録費用は個人負担である。

○委員(福岡町)
・今年度から総合型に取り組んでいるが、小中学校から声が出てくればもっとスムースにいくと思うのだが、学校の先生方にはどのような投げかけをしていけばいいのか。

○榊原先生

・スポーツ少年団に限らず、いろんなところで活動してきた人達にとって総合型は不安に受け取られている。体育協会の競技団体への加盟条件として全ての団体にアドレスをつけたいという意見が挙がっている。アドレスをつけることによってチームの動きも安定するのではないか。スポーツ少年団、いろんな教室も総合型スポーツクラブの活動として位置づけたい。学校への働きかけは行政の壁であり、なんとか乗り越えていかなければならない。学校の先生のあり方、学校のあり方、地域との連携が求められるが、いろんな立場を踏まえて考えていかなければいけない。

○委員(福岡町)
・成岩スポーツクラブは具体的にどんな思いがあって作ったのか。

○榊原先生

・最初の趣旨は、成岩地区でもともと盛んなスポーツ活動を通して、地域の人、学校の先生と一緒にみんなで子供達を育てるという内容からである。少年を守る会という団体があり、地域と学校を交換している。

○菊先生

・今の中学校の親の世代の考え方が変わってきており、遊びの代償として組織(部活動)へ入れたのはいいが、今の中学校の部活動はこれでいいのかという批判の声もある。今がチャンスだと思う。家族で楽しみたいという思いもあり、身近なところで活動させたいという地域のニーズがある。

○委員

・現場から言うと、市町村レベルと住民レベルの間に体育協会、スポーツ振興財団のハードルがあり、上手く動かしていかないと、総合型の良い構想があってもスムースにはいかない。富山市体育館は民間スポーツクラブのトレーナーを指導者にしており、常に満員状態である。富山市の職員が指導していたらこうはならなかったかもしれない。富山市の協会で総合型の話をしてもあまり乗り気ではないところがある。

○西嶋先生

・行政上の既存の団体との問題をクリアしていかないといけない。スポーツ振興計画的に行政の中では一致した意向計画のもとにやっていく。活動の取り合いになってはいけない。また、スポーツだけではなく、文化の共有制がしかけられる能力を持った人をクラブマネージャーに置く。例えば、ホテル出身者はホスピタリティーの面では非常に良い。市の方にこのような青写真を与えていけばどうか。


◎まとめ

○委員

・今年の夏に、去年まで総合型を開始させている19の市町村に意識調査を行った結果、立ち上げ時期の段階系を確認することができた。

段階1.コミュニティーの関心を総合型にどういうふうに重ねるか、地域住民のニーズを把握する。
    (どんな問題があり、どんな対応がなされてきたか)
段階2.これらをどう捉えていくかという段階。
段階3.変えていこうという変革意識の段階。
段階4.具体的な組織作り。

 このように、立ち上げの段階を意識していく必要がある。

○委員

・いろいろな問題があるかと思うが、今後別の課の方々とも話し合いができるような会になっていけば良いと思う。


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