第8回スポーツクラブ研究会 議事録

◎富山県内での育成進捗状況の発表

○富山県広域スポーツセンター
・ それぞれ特色を生かして育成を進めてもらっている。
・ 他県の反省を生かして、県内ではほとんどが受益者負担(会費設定)の方向で育成が進んでいる。
・ 委員構成は代表理事制が多かったが、当て職のイメージがあるので、最近は「未来を語る会」等から発生するケースもある。
・ この表にない箇所でも、独自の計画を持っている市町村がたくさんある。
・ 県営体育施設でも施設中心のクラブ化を進めており、市町村にそのノウハウを伝えていきたい。

○委員(小矢部市)
・ 取り組みは始まったばかり。推進体制の強化に努めている。
・ 提供プログラムは、前期の反省を生かして後期にスクラップ&ビルドした。
・ 現在全支出に占める会費の割合は、36〜37%である。市の補助金で何とか開催しているが、今後はこの割合を上げる努力をしたい。
・ 13年度の会員募集を別紙のように進める。今年度取り組めなかったジュニア及び高齢者の分野メニューも提供し、一層魅力あるクラブとしたい。

○委員(福野町)
・ これまでの主に一般向けのセミナー・教室に加え今年度は、中学校の運動部活動の一部を支援するジュニアスポーツスクールをメニューに加えた。約300名いる福野中学校の生徒のうち、120名余りが参加してくれた。しかし、部活動の延長のようなイメージがあり生徒にも負担がかかっている場合がある。今後は、学校側と連携して、互いに助かるような方法をとりたい。
・ 情報ネットワークもHPの開設により、充実してきた。
・ 会員は3,050名を超え、今でも増えつづけている。
・ 会費の値上げを臨時総会で可決し、来年度より実施する。自主運営に向けてNPOの取得も行う予定である。

○委員(井波町)
・ 「井波町の文化・スポーツの未来を語る会」がつくられ、その中でクラブ化に向けた動きがある。
・ 来年度よりスポーツのみならず文化も含めた文化・スポーツクラブの構想で話が進んでいる。生涯教育課とも連携して魅力あるクラブを育成したい。
・ 3月中に設立準備委員会の前段的な委員会を召集し、来年度からの事業の細かい内容等について検討していきたい。
・ 広域スポーツセンターの支援もお願いしたい。

○委員(福岡町)
・ 拠点施設が文化・スポーツの融合施設であることから、文化・スポーツ両面でのクラブ育成を推進する案も出ている。
・ 「いつでも だれでも いつまでもスポーツを楽しめるクラブづくり」を目指している。
・ 参加者の多かった屋台村式軽スポーツ教室をさらに広げながらも、その他のスポーツメニューにも工夫をしたい。
・ 平成13年度は、会員募集、設立にむけて各団体をまとめていく年である。
・ 会費の設定は、家族会員をメインとしたい。家族みんなでスポーツに親しめることを前提に、1家族一律年12,000円の会費がどうかと検討している。 ・ 非会員のスポーツ参加も各種教室、交流大会、メニューの当日参加制度などで対応したい。

○委員(福光町)
・ 以前からあるピアスポーツ教室を生かして、今年度末に一律参加費の自由選択型のメニューを組んだところ、好評であった。来年度は、これをさらに拡大して、クラブ化に向けた内容にしていきたい。
・ 福光の基本構想は、ジュニアの育成と町民がスポーツを楽しむ場を同時に展開できるところにあるが、体育協会の関係からどちらかというとジュニア育成の面が強い。
・ これまでのスポーツ参加者と潜在的スポーツ愛好者がともに同じフロアでスポーツを楽しめるように工夫したい。
・ 現在クラブ会員のメリットを模索中である。 魚津市 柿沢 ・ 魚津市全体としては、子供から高齢者、障害者まで、初心者からトップアスリートまで、さまざまな年代・レベルに応じてスポーツに親しみ、交流を楽しむことができるスポーツクラブの育成を目指している。
・ 魚津市を大きく2つに分け、西地区、東地区で育成を進めているが、今は私のいる西の大町地区でのみクラブが立ち上がっている。東の天神地区ももうすぐ立ち上がろうとしている。
・ 大町地区では、小学校におけるスポーツ教室を中心にして子供たちにさまざまなスポーツを体験させることと、体育振興会と公民館事業も含めた活動プログラムを提供している。委員構成や活動プログラムは別紙のとおり。
・ 国体選手を活用したバスケットボール、ホッケー、陸上競技の教室を開催した。
・ 天神地区は、年度内の地区体育館の完成を前に、施設利用についての検討委員会を設置し、住民主体の活動プログラムとあわせて検討している。


◎質 疑

○運営主体及び設立準備の時点での委員について
 ・ 福野 各スポーツ団体からの代表理事
 ・ 福岡 各スポーツ団体の長、スポーツ少年団指導者、学識経験者、大学の助教授など
 ・ 魚津 体育振興会、PTA、学校関係者、公民館主事、体育指導委員など

○会費の金額設定について
 ・ 福野 当初は親子5名で年間1万円を超えないように
 ・ 福岡 家族会員をふやしたい 家族何人でも年間1万円
 ・ 福光 ピアスポーツの参加費から算出か ・ 魚津 今年度年間2000円

○育成の方向について
 ・ 福野 当初は、一般のスポーツ活動を主に、現在は中学校運動部活動への参画も
 ・ 福岡 広く町民全体、学校の理解を求めたい
 ・ 福光 ジュニアと一般を同時に しかし、ジュニア育成の面がやや強いか
 ・ 魚津 ジュニアを中心としながらも親子活動を通じて、一般にも


◎福島県内での育成進捗状況の発表

○うつくしま広域スポーツセンター 小仲 
・ 福島県内90市町村のうち約半数を回り3分の1の約30市町村で動きがある。5市町村で立ち上がっている。
・ 地域に根ざしたクラブ、自立したクラブを目指している。
・ 双葉ふれあいクラブ 会員400名前後 クラブハウスを有し、専従事務局員を雇っている。生き生き楽しみながらクラブつくりをしている。
・ 小さな村に近づくほど行政依存の傾向が強い。行政は離したいのではなくて、離すのが怖いのではないか。思い切ってはなすことも必要。
・ 過疎地などでは近隣の町村での連携プログラムも考えたい。
・ 富山県で行っておられる、このような育成市町村が集まって意見交換、情報交換、悩みを言い合う場が福島県にはない。今後是非もちたい。また派スポを中心とする人的ネットワークもうらやましい。

○楢葉町 新妻
・ 人口約8,700人(高齢者約2,400名)高齢化率27.8%
・ 児童生徒は減少傾向 ・ スポーツ施設は比較的充実(資料参照)
・ スポーツ推進体制は概ね行政主導型 各スポーツ団体の事務局を教育委員会で行っている
・ スポ少加入率は18.1%と比較的低い種目指導者間の連携が必要
・ 中学校運動部活動は、休部、廃部の増加、運動部離れが問題 ・ 体育協会は青年層の会員減少が進んでいる
・ 現在総合型地域スポーツクラブ設立準備委員会を発足し活動を開始


研究協議

○委員(新湊市)
・住民の声を聞いて事業に反映させることが大切

○委員(小杉町)
・13年度は町単独で勉強する年とする
・14年度から設立に向けて動き出す予定
・学校週5日制になるので毎週土曜日の教室を充実したい
・クラブの保険はどうすればいいか

○委員(八尾町)
・住民の意識調査 → 少しずつ動いてきている
・福野の視察等を通して、来年度1年かけて育成にむけていきたい

○委員(富山市)
・規模が大きい(32万人)10クラブにしても3万人規模の地域となる
・新プランのなかに総合型地域スポーツクラブが入っている
・3〜4年かけてニーズ調査を行うとともに、担当者の資質向上に努めたい
・スポーツ振興財団の指導者をクラブマネージャーとして育成したい
・国体で作った施設の有効利用を図りたい
・FCひがし等既存のクラブの活動を生かしたい

○委員(砺波市)
・体育振興会を組織化したい
・総合型地域スポーツクラブの声があがってきている
・言葉だけが先走りしないように受け皿をしっかり定着したい

○委員(県生涯スポーツ協議会)
・学校体育が崩れつつある
・クラブでの個人の追跡が大切(個人スポーツ歴)これがクラブ加入でどう変わったかが大切
・マニュアルはない。今後も地域に応じたユニークな取り組みを期待したい

○委員(県体育協会)
・国体後の生涯スポーツ振興をという声があがっている反面、体協内では競技スポーツも振興し、競技力の維持をという声がある。総合型地域スポーツクラブと競技力向上の関係がうまくつながればいい
・青年層の指導者が少なくなっている
・砺波市では、体協と体指が一体となってこの事業に取り組みたい


◎指導助言

○富山大学 作野先生
・ それぞれユニークな取り組みで感心した。独自のカラーを出していくことが大切。
・ 競技力なら体協、ジュニアなら学校、文化なら公民館というふうにどことつながっていける可能性があるかが大切。
・ 自主運営 自主財源の確保とメンバーによる自立的運営の2つの意味がある。
・ 一般会員の声をどれだけ反映できるかが大切。
・ 運営メンバー 男性がほとんど→女性がほしい。40代以上がほとんど→20代30代がほしい。10代の生徒がいてもいいのでは。
・ PRは量的な拡大が大切。現在は認知度が低いのが問題。情報格差を無くす必要がある。
・ 広報誌だけでは限界がある。ケーブルテレビや新聞社をもっと使って攻めの姿勢でのPRが望まれる。それが公益性の認知につながる。
・ クラブハウスは大切 交流がキーワードである コートの外での交流が大切。

○富山大学 布村先生
・ スポーツ活動にはすべての年齢、すべてのニーズに対応する要素がたくさんある。しかし、そのすべてに地域スポーツクラブが対応する必要はないのではないか。特徴を生かしていい。
・ 指導者の責任、資格が問われているが、認定を受けたから即いい指導ができるとは限らない。
・ それぞれの専門家を使えることが総合型クラブのメリット これが一貫性や魅力につながる。
・ 総合型地域スポーツクラブが目指す多種目、多世代が競技力向上と相反するように思えるが、そうではない。楽しみを覚える中から、一流の選手が出てくる。しかし、時間が必要、あせってつぶしてはいけない。
・ スポーツ生涯の見地からするとスポーツ選手は普通の人以上の不通さ 超正常が必要であるといわれ始めている。これを中高年に提供したい。
・ 相反すると思われることで意見を戦わせている中からよりよいものが出てくる。すべてに対応しないで、できることから始めていただきたい。


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