■第3回総合型地域スポーツクラブ育成研修会:高岡地区

挨拶 
山森指導課長(広域)
 日頃、市町村、地域、学校などにおいて、子どもたちのスポーツ活動に力を入れていただいて、ありがとうございます。
 一昨年に文部科学省からスポーツ振興基本計画が出され、2010年までに全国各市町村にそれぞれ1つ以上の総合型地域スポーツクラブの設立を目指している。それを受けて昨年4月に富山県新世紀スポーツプランを策定し、総合型地域スポーツクラブの全県展開を目標に広域スポーツセンターで育成事業を展開している。
総合型とは「自分達の地域ですべての人のニーズに合ったプログラムをそなえたスポーツクラブを、自分達で運営して、スポーツを通じた町づくりにつなげていけたら」というものである。
県下4地区で行ってきているもので、本年はとくに学校のスポーツ環境との連携を協議することに主眼をおいている。
 少子化によるこどもたちの減少、学校部活動の休・廃部、指導者不足、企業スポーツの衰退などスポーツ環境は変革を求められている。又、社会環境や地域のコミュニティー不足、地域教育力の低下なども問題視されている。
 ここでは各地域での日頃の活動や指導での問題点や課題などを話し合ってみてください。

事務局説明

部会協議 19:50〜20:35
 「高岡地区各市町村のジュニアスポーツや学校部活動の問題点や課題について」
  1,学校教員から部活動やスポ少においての現状や問題・課題の発表
  2,学校関係者以外は、まわりから見た部活動やスポ少の現状や問題・課題の発表
  3,課題や問題点について総合型クラブの事例から参考になるものを発表

A部会
○ 総合型地域スポーツクラブは行政が主導して行い、その後住民にスイッチする形が良いのでは。
○ 卓球はスポーツ少年団、中学校はつながっているが、高校になると半減し、10代後半から40代にかけて他のスポーツを楽しむ傾向がある。40代からラージボール卓球をやりにまた戻ってきて、60、70歳になっても楽しんでいる。
○ 何のためにスポーツをやっているのか。勝つためにやるのか。そのような気持ちでやっていると心がゆがんでくる。競技を学ぶのはなく、競技で何かを学ぶものである。ジュニア期は一つの競技に絞る必要があるのか。いろんなスポーツを経験して、スポーツ好きになってくれれば。
○ 体協で勉強会をしている。スポ少、体協をまとめるのが総合型なのか。中学校の卓球部では陸上専門の先生が顧問。→何か協力できれば。
○ 小学校ではスポーツ行事が多種であり、専門性のある指導や用具が必要である。総合型で連携していけば解消できるのでは。指導には技術ばかりではなく、楽しさを。
○ ジョカトーレ高岡は、中学校にサッカー部がないので地域でクラブを立ち上げた。現在小・中・一般のチームがある。中学校の指導者の都合が悪くても一般のチームで面倒を見てくれるので非常に都合が良いし、お互いに練習相手にもなる。一貫した指導体制の構築を目指す。
○ 小杉町のはしろっと陸上教室は、小・中・一般と一貫した指導体制の構築を目指して行っている。当初人数が揃うか心配だったが、小学生を中心に40名ほど在籍している。中には陸上部のない中学校からも2名参加している。陸上競技は走・投・跳が網羅され、いろんなことが経験できるから子ども、保護者に人気があるのではないかと思う。

B部会
○ 中学校の部活動では、指導者が十分配置できず高齢化している。また少子化から部活動数の減少などにより充実ができない。
○ 部活動のメリットは先生と生徒との信頼関係をきづくために重要な役割をしているので学校としては大切にしていきたい。
○ クラブ育成には、個人種目・団体種目により手法や難易度はことなる。
○ 体育協会ではジュニア強化や指導者の育成が重要課題である。
○ 野球では、子どもの育成が優先されている。小学校・中学校・高校の一貫指導体制の育成が望まれる。中学校と高校の連携がなかなかうまくいっていないのが現状である。
○ 部活動の指導者は半数以上が専門外の担当をしている。意欲的に指導できる人材を確保できないものか。
○ ビーチボールのクラブが減少してきている。3年前から教室を拡大し一般向けに募集していかなければならない。
○ チャンピオンスポーツに偏っているのではないか。
○ スポ少では親の意見に流され運営しづらい一面もある。
○ 多種目的少年団やスポーツレクリエーションてきなものがあればよい。
○ 組織の改革として総合型には魅力がある。校下単位の体育振興会や高齢者スポーツの面についても目を向けていく必要がある。

C部会
○ 小杉町では今年からクラブが設置された。スポーツをやりたいと思っている子供たちが参加している。しかし、一方でスポーツはやりたくないと考えている子供もいるのが実態。小さな学校では、出前指導なども行ってもらっている。
○ 今までスポーツ少年団は、勝利至上主義や親の過熱化などの多くの問題があったことも事実。高岡市内のスポー少年団も、そうした問題のためスポ少離れがみられ、一時団員数の減少傾向にあったが、最近はまた増えつつある。
○ スポ少に入った理由を尋ねると、近所の友達が加入しているため、家に帰っても遊ぶ相手がいないので、スポ少に入って友達と一緒に遊びたいと考えて加入してくる子供が意外に多い。スポ少は子供たちの遊びの場を提供するという役目も負うようになってきた。そうした役割の中で、スポーツ好きな子供を多く育てていきたい。
○ 学校5日制に対応して、高岡市民スポーツ振興事業団では、土曜日をスポーツチャレンジディとして、スポーツ活動の場を提供している。募集人数を上回る応募があり、子供へのスポーツ活動の場の提供としての役割を担っている。子供も活動の場を求めていることは事実だ。
○ 中学校では、運動部の数が少なくなってきている。数の少ない中で、全員部活動加入制をとっているため、嫌々運動部に加入している子供も実際にいる。好きな種目に取り組めることが望ましい。今後、部活動で競技性を高めていくことには限界がありそうだ。また、外部講師を招いているが、日数や時間など指導者の都合などで制限があったり、子供との信頼関係作りに時間がかかったりするなど、実際に十分な効果が上がっているとはいえない。
○ 小さな小学校の場合、スポ少を結成しても種目が限られるなど、他のスポーツ
に取り組みたいと思っている子供も我慢していることがある。そのような状況の中で、種目を兼ねている子供は、大会が多くなったり、そのための親の送迎などの負担が増したり、現実の問題は多く存在する。ただ、人数が少ない分だけ、子供同士は非常に親しくなれる。
○ 人数の少ない柔道のスポーツ少年団が別個に活動していたが、単独でうまくいないので、連盟から働きかけをしてひとつにまとまることで活動がうまくいくようになった。それを機会にクラブの形を作りあげながら、武道館に活動拠点を置き、指導者がボランティアで指導に当たった。その後も加入者が増え続け、小・中学生から高校生、一般までも集まるようになってきた。指導者も、年代ごとに指導できる陣容を整え指導にあたっている。クラブに名前をつけ、連盟が支援しながら組織として活動している。このクラブは、あくまで普及団体として活動しており、しめつけをするようなことはない。そのため、学校の部活動に加入していても、違った相手とやってみたいとクラブへ来て練習する生徒も多い。クラブ対抗形式の大会にも出場している。
○ いままでの単一種目のクラブがうまくいかなくなった要因は、参加者の年代が決まっていたため、世代間の交流ができなかった点にある。
○ いろいろな立場から意見を述べてもらうことで課題等がいくつか見えはじめ、クラブ育成へ向けて意見交換ができそうなところで時間となってしまった。

D部会
○ 今年体指となり、勉強のために本日参加した。本町では屋台村形式のスポーツコンビニを実施したが、小学生の低学年からの参加が多く、中学生、大人の参加がほとんどなかった。多世代にわたるお世話や指導の難しさを感じており、それぞれの指導法を知りたい。
○ 活動の最初は勝利至上主義であった。最近は総合型も視野に入れ、他種目も実施している。が、定期的にとなると難しい。今年の交流会(2日間)では運営を保護者に任せ(審判も)、皆が一体となった指導となった。
○ 高岡市における文部科学省講習会受講のクラブマネジャーの立場であり、市の体育保健課、体育協会等と高岡市にふさわしい総合型地域スポーツクラブについて検討しているところである。今後は、現場(体育指導委員、体育振興会、スポ少等)からの参加もえて、話し合っていきたい。スポ少については、少子化のわりには数としては横ばいである。総合型の位置付けではないが、今年度からの完全週5日制に対応し、スポーツ好き、人口の拡大をねらいとした、土曜日にスポ少で活動している以外の小学生を対象とした「土曜っ子スポーツチャレンジ」事業を実施している。
○ 体指であるが、体育振興会のスタッフの一員でもある。また、スポ少の指導も行っている。スポ少は、少子化にともない団員の取り合いが激化しており、低学年からの獲得合戦(特に男子)が繰り広げられている。指導者は不足しており、お世話していただく保護者から指導者へとなっていただけるようしている。体育振興会では、3世代参加の住民運動会の企画、運営などを行っている。
○ ハンドボールの競技団体でも活動している。特にハンドボールというマイナーな種目では、場所の確保に苦慮している。年10回コースの教室できっかけづくりをしているが、場所の確保でつまずき、なかなか活動が難しい。
○ 部活動については、これまでソフトボール、水泳、体操部がなくなった。現在ぎりぎりで活動している部もある。教員定数減により指導者は不足しており、また放課後の仕事の忙しさから以前ほど部活動に向かう教員が少ない。この状況の中、エキスパート事業は非常に助かっている。また、他校との合同部活動は行っていない。剣道部は週2日を活動しない日とし、希望者は一般の指導者による多世代で活動しているところに参加している。
○ 平成16年の設立を目指している。今年2月に設立準備委員会(各種団体から26名)を立ち上げ、これまで5回実施した(クラブについての説明が主)。学校の部活動への対応とスポーツへの関心とスポーツ人口の拡大を視野に入れて取り組んでいる。土曜日町民体育館での屋台村教室からはじめ、今年度は前期で23教室、後期は39教室実施。伊丹市とのスポーツ交流もスポ少中心に切り替え、活発におこなわれている。今後総合型を進めていくうえで最大の課題は「自主運営」である。

E部会
○ 下村ではスポーツ少年団はあるが、中学校がなく、スポーツ少年団で指導していた者が中学校の部活動に関わる機会がなく、全くお任せになってしまい指導の一貫性もなく、日頃の活動を見ることさえもないような状態である。
○ 中学校ではやはり指導者・生徒の確保が難しい。先生方の部活動についての専門性に片寄りがある。 外部講師で行っている部活動では、学校の先生は生徒指導についてみて指導することに専念できる。 強制ではないが、全員部活動加入制を取っているため一部の生徒は楽な部へという考えで選んで入部してきているため、他の生徒に影響をおよぼすことも考えられる。
○ 中学校の指導者でその競技の競技経験のない人が指導していることが多いのでは・・・。
そういう指導者の中でも指導者として知識や技術を身につける人と、つかない人がいる。
指導者がよいと中学から高校へとつながることになっていく。
○ 今はスポ少も中学生もバトミントン指導はしていない。自分自身が体を動かしたく、総合型地域SCに関心がある。
○ スポ少のサッカーを世話しているが、年々児童数が減り、今年は3校下集まって1チームをつくり県代表になった。しかしこの子達は中学校はバラバラになってしまう。
○ うちの中学では先生が少なく、本来なら部活動の顧問として主顧問と副顧問がいて、2人で指導していくべきところが、ほとんどの部で副顧問1人を付けることができないのが現状できず、ほとんど1人で見ている状態である。バスケットボールの試合では、必ず審判をすることが義務づけられており、審判をしているときは生徒の側で指導することもできなく時には、教頭先生にも引率をしていただくこともある。
○ 中学の段階で競技力を向上させたいが、専門の先生方がいない。先生方自身、中学・高校で部活動を経験してきている方が少ない。
○ 児童数が減少してきたため、部活動の陸上競技・サッカー部などが廃部となり、スポーツクラブでサッカーをしている子は、「スポーツクラブでは週1・2回しかできない。試合に出られなくてもいいからサッカー部をつくって欲しい。毎日部活動としてサッカーをしたい。」という事例もある。

F部会
○ 自分の息子が小学生の頃サッカーをやっていたが、中学校にはサッカー部がなくバレー部に入部したが廃部になった。学校教育としてのスポーツ(部活動)のとらえ方はどうなのか。先輩後輩の関係等をうまく導いてやれるのが部活ではないか。
○ 総合型地域スポーツクラブの事業をやるなら自分の地区でやりたいと思っている。チャンピオンスポーツまで行かなくても地域住民を巻き込んだ形のクラブを育成したい。競技力はもっと広域的に考えていただきたい。
○ 学校開放からスタートして、健康志向のものも考えたい。自治会・PTA・婦人会等の団体との連携も進めたい。
○ 体指であり、体協に籍を置いている。学校開放を考えると校下だけで使っているので総合型地域スポーツクラブは校下単位が進みやすいのではないか。
○ 土曜っこチャレンジスポーツは、子供たちの土曜日の活動を確保して応募がたくさんあった。あれを全市的にやるのではなく、校下でやれればいい。
○ 校下にあるいろいろな団体が連携しなくてはだめ。静と動で手を組んでほしい。
○ 高岡は下関・芳野と木津だけがソフトテニスをやっている。うち(下関・芳野)では、木津以外のすべての地区の子を引き受けている。高岡市ではソフトテニスとバドミントンがジュニアの強化指定種目である。
○ スポーツコアは中高生が使っているので、前田コートで活動している。冬季体育館が少なく活動場所がない。総合型地域スポーツクラブの中で活動拠点を持ったり、活動場所の確保ができる方策があるといい。
○ スポ少は週1回楽しく遊ばせている。経験者と未経験の差が中学校で出てしまい、学年逆転現象も出ている。中学校の先生との連携も必要。
○ 小杉町は動き出している。自分は設立準備委員である。会員をどう広域的に取り込んでいくかが課題である。スポ少が減っているので、スポ少に参加していない子をどう取り込むかが課題である。スポ少は指導に熱が入っていて力もついているが、総合型地域スポーツクラブで自由な活動を展開するとスポ少の存続ができなくなるのではないかと心配している指導者が多い。
○ 一貫指導は大切だが、スポ少と中学校の指導者の方針が違っていては困る。しかし、競技によっては一貫性が取れているものもある。(サッカー等)
○ ビーチなどは上手になった方が初心者を入れない雰囲気を作っている。反面、開店休業のクラブもある。能力別のクラブ(メニュー)がいくつもあるといいのではないか。広報をする必要もある。
○ かぎっ子のための出前教室などもあるといい。
○ ゲートボール、パークゴルフが盛ん。学校体育館のほかにトレーニングセンターを使って派スポや地域の方が指導者となっている。
○ 小学生高学年の男子の子は全員野球かバレーボールのスポ少に加入している。女子の活動があまりない。
○ 10地区の自治会に話しに出向いておられる。
○ 自分の子(小杉)は、小杉走路人に入って活動している。迎えに行った親も活動の中に入れられる会やイベントがあるといい。
○ 自分の子は弟が少年野球、兄がソフトテニス部で活動している。自分も少しずつスポーツに関わってきて、いろいろな方々と交流できるようになった。スポーツの持つこのような交流の輪を広げるためにがんばりたい。
○ 高岡地区は絶対的にハード(施設)が不足している。このような地区で総合型地域スポーツクラブを広めるにはどのような方策が考えられるのか。また、高岡地区は、以前から地区体育振興会で総合型地域スポーツクラブのようなことを実施している。これをそのまま総合型地域スポーツクラブにできるのか。また、本当の総合型地域スポーツクラブにするにはどうすればいいのか。また、都市型の総合型地域スポーツクラブのあり方はどうなのか。
○ せっかくのいい研修会なのに協議の時間が少ない。前半の説明等の時間を極力短縮し協議の時間を長くとってほしい。
○ 全国には、都市中心部での総合型地域スポーツクラブもある。学校開放施設をできるだけ有効に平等にしかも、定期利用以外の方も少しでも仲間の輪の中に入れたいという発想から、総合型地域スポーツクラブができている。学校開放施設の活用のあり方を今一度見直す必要があるのではないか。
○ 地区体育振興会と総合型地域スポーツクラブの大きな違いは、全戸集金の会費と自分の意思で賛同した会員の会費という点がひとつ。もうひとつは、事務局の一局集中管理が保険、メニュー、施設利用調整、広報活動等にまで及んでいるのが総合型地域スポーツクラブであるということである。地区体育振興会でも大変いい活動をしておられるので、さらに魅力的なメニューを展開し、自治会費以外の会費を得られる工夫と事務局(クラブマネジメント)組織の一括管理化と活発化を図られれば、地区体育振興会の活動と組織をそのまま活用した総合型地域スポーツクラブとなりうるのではないか。
○ 今日いただいたご意見を出発点に、課題解決がクラブ育成という方法でつながれば、是非ご協力いただきたい。

G部会
○ 高岡市では、小学校区単位で立ち上がるのではないかと思う。
○ 小学校区でも、人口に格差があるので、大きな校区ではどのように立ちあげればよいか。
○ スポーツ人口が少ない。
○ スポーツ団体・クラブ員の高齢化。若い人が入らず、後継者が育たない。
○ 新湊在住で地区体協の役員をしているが、そこまで総合型について伝わってない。
○ また、若い人の参加意識が薄い。
○ 新湊で総合型が立ち上がるという話を初めて聞いた
○ 勤務している学校のスポ少をみて、保護者の加熱化・過保護が見受けられる。結果、勝利至上主義に向かうのではないか。また、中学校との指導の一貫性がない。
○ 二極化しており、スポ少の子どもは、毎日活動している。(休みは週1回)地区指導者の過熱化を懸念している。また、所属していない子どもは、ほとんど運動していない。
○ 総合型によって多種目が展開され、いろいろ経験できる環境になることを望む。
○ 小学校区を基本としている。また、高岡では、学校体育施設開放事業を行った矢先である。
○ 従来から、体育振興会があり、住民からの会費制で活動を行っている。総合型の形と似ており、新たに立ちあげるということが課題である。そこで、体育振興会内にスポーツクラブ育成部会を置く。
○ 限られた施設で多種目多世代は困難である。
○ みんなでいろんなスポーツをするのは困難である。校区によって利用可能な施設が異なる。
○ 総合型については啓発活動段階である。今年度は、体指を中心に勉強会を開催する。
○ 多種目というわけにはなかなかいかないので、近隣クラブの情報提供を積極的に行う。
○ 後継者が育たないのは、学校に原因があるのではないかと考える。同年齢のことが気になり競争に敏感である。
○ 施設がなければ、施設をつくる工夫をするのもひとつである。
○ 富山県の6つのめあての中で、よりよくするためのヒントがあると思う。

5 総評・指導・助言
 「ジュニアスポーツや学校部活動の問題点や課題に対して、
 総合型地域スポーツクラブ育成での解決の道しるべ」
     助言者  金沢大学教育学部助教授  佐 川  哲 也  氏

「スポーツのかたち」
 本来スポーツは「楽しむ」ことを重視していた。スポーツにおいて「勝利」にこだわるようになったのは最近で、東京オリンピックごろからやかましく言われるようになってきた。冷戦時代アメリカとソビエトが金メダルを争奪するということさえ起こった。
 しかし、スポーツにはさまざまな価値があることを考えていただきたい。勝負を争うこと、プレイを楽しむこと、心地よい汗を流すこと、健康の保持増進、人間関係を広めること等々様々な価値観がある。
 スポーツ環境も変化している。スポーツの実施年齢が年々若年化し、技術も高度化している。そこへ保護者の要望も重なって複雑化している。そのためよいスポーツ環境についても考え直さなくてはならない。そのためにも、「新しいスポーツ構造」を創造する時代となっている。いままでは集団同士、集団の中で考えられていたが、これからは「個人」としてどのようにスポーツに関わるか、個人を中心にどのように組み立てていくか、個人のニーズを捕らえスポーツが実施できる環境を構築していかなければならない。
「学校と地域」
 今までは、「学校」という社会でスポーツを考えてきた。教育の一環としてスポーツを手段として取り扱ってきた。また、同年齢で競争させ向上をねらってきた。そこにはおのずとして集団での順位がつき評価される。
 これからは、「地域」という集団で捕らえ、同年代ではなく縦社会や後継者づくりなど地域での生活を考えてスポーツを捕らえていけばどうだろうか。
 スポーツを「競争」から「生活」というステージで考えることを重きを置いて考えるようにしていけば良いと思う。

6 閉会の挨拶
    富山県教育委員会スポーツ課生涯スポーツ係長 宮崎 豊

 日頃、富山県の生涯スポーツの振興発展にご尽力いただきありがとうございます。
国の施策から県では週1回以上運動実施率を35%から50%へ引き上げるという数値目標を掲げ生涯スポーツの振興に日夜努力しております。県内の市町村には派遣スポーツ主事が配置されており、総合型の研修会や会合などの研修を積んでおります。ご質問やご意見等をお寄せください。また、富山県広域スポーツセンターでもスポーツ専門員やクラブマネジャーを配置し相談業務や各市町村訪問業務を行っております。ご用の祭は遠慮無く申しつけ活用してください。
 また、インターネットでは広域センターが管理している「とやまスポーツ情報ネットワーク」があり県内のスポーツ情報はもとより、総合型地域スポーツクラブについての情報も満載しておりますので、どうぞご覧ください。
問題点や課題を話し合ういい機会だったと思います。話し合ったことを参考にそれぞれの地域で豊かなスポーツライフを築いていってください。本日はご多忙の中ありがとうございました。

 

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