選手支える喜び格別 発足半年 スポーツボランティアネット 
  「元気もらえる」「違う世界」
                     平成16年12月3日(水)朝日新聞

 スポーツ大会の運営にボランティアとしてかかわり、競技者を支える楽しみを体験しようと、県内の会社員や主婦などが6月に設立した「とやまスポーツボランティアネットワーク」(荒木修身・世話人代表)。ボランティアの登録者は、思い思いに楽しさを感じながら活動を続けている。

小学生や中高校生、社会人ら約1,000人が参加し、11月24日に県総合体育センターで開催された「03年ソフトバレーフェスティバルinとやま」(県ソフトバレーボール連盟など主催)。ボランティアは14人が参加した。

富山短大福祉学科1年葛西恵さん(19)は、参加賞の受け渡しを担当した。参加者が次々と受け取りに来て、人だかりができた。スポーツ飲料やカップめん、タオルなど、どれにしようと悩む子どもたち。葛西さんは「何年生?」何が欲しいかな?」と声をかけながら選ぶのを手伝った。

スポーツボランティアは初めての経験。短大で募集を知り、時間があったので参加した。「参加賞を渡す時にちょっとした会話で、選手との距離が縮まる。それが楽しい」

賞状書きに精を出していたのは富山市本郷町、宮越敏子さん(63)と、同市新庄町1丁目、萩中祐子さん(61)。チーム名を間違わないように一覧表で確認してから丁寧に書いていた。

宮越さんは「家族、職場と、日常接しているのとは違う世界に触れられるのが楽しい」。萩中さんは、賞状書きの合間に子どもたちの試合に目をやる。「かわいい。選手から元気をもらえる」

「とやまスポーツボランティアネットワーク」には、市民約60人と、福祉や看護の専門学校など8団体が登録している。

01年に県内のスポーツ団体を取りまとめる県生涯スポーツ協議会が、ボランティアを募集。登録した人たちがその後、自主的に活動を広げようと独立し、ネットワークをつくった。

ボタンティア登録者は郵送などで送られてくるボランティア情報から参加したい大会を選び、直接申し込む。ネットワーク側から参加の要請はしない。義務でボランティアをするのではなく、登録者の自主性を尊重するためだ。

登録者の活動の場は広がっている。8月に行われた庄川のマラソン大会では選手への給水や会場設営、10月の県障害者スポーツ大会では受付係や誘導係などをそれぞれ受け持ったという。

世話人代表の荒木修身さん(66)は「世話される、してあげる、という感覚が取り払われるのがスポーツボランティア。選手とコミュニケーションを築く楽しさを味わってほしい」と語る。

問い合わせは、とやまスポーツボランティアネットワーク事務局(フィールド・ラベンダー内、076−495−1555)へ。

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