平成16年度富山県総合型地域スポーツクラブマネジャー養成講習会(第9日)

 平成16年度富山県総合型地域スポーツクラブマネジャー養成講習会の第9日が11月7日(日)、前日に引き続き富山県総合体育センターにて行われました。

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 講義Vは大阪教育大学 赤松喜久氏が「運動部活動と総合型クラブの連携」と題し、これからの学校運動部の在り方、学校における運動部活動の位置づけを講義されました。学校教育では、基礎と基本をしっかり身につけさせ、それらの応用・生活化は生涯学習とし、地域や家庭でおこなっていくよう教育制度が変わってきていると話されました。学校体育をめぐる仕組み・制度の改変で、教育課程外活動である部活動が教育課程内活動である特別活動(クラブ活動)に代替えできていたが、平成14年以降、部活動が学校教育として難しくなったため部活動は、教育課程外活動としかとらえられなくなった。さらに少子化で部活動数の減少、教員の高齢化が進み運動部の意義を考えていかなければならないと話されました。子どもたちの運動部活動への取り組みを「期待」からすぐに「満足」させるのではなく、両間に「誘意性」をもたせ、これらが循環するようにしなければならない。学校全体での取り組みが不可欠であり、地域との連携を視野に入れた事業展開も重要と強調されました。



大阪教育大学教育学部

赤松 喜久 氏

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早稲田大学
スポーツビジネス研究所
松澤 淳子 氏

 講義Wは早稲田大学スポーツビジネス研究所 松澤淳子氏が「地域団体(公民館・婦人会等)と総合型クラブの連携」と題し、地域団体という外部の『資源』の活用事例を交えながら講義されました。地域資源活用は、共有・交換・プロジェクトの3つの連携で効果的、効率的に活用されると話されました。共有の連携では、お金(税金)の無駄遣いを少なくし、公的施設の有効活用、情報の広がり・発信性がもてる等のメリットがあり、交換の連携では、地域の目的に合わせた企業と住民相互が支援しあえ、プロジェクトの連携では、地域で子どもたちに活動の場を創り提供できると話されました。大人たちが知恵、時間、お金を次世代の子どものために提供することで、各団体間の連携を促進するきっかけになると伝えられました。

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 講義Xは、講義Vに引き続き赤松喜久氏が「人事・労務管理」について講義されました。クラブマネジャーの役割としてクラブ経営(マネジメント)が期待され、総合型地域スポーツクラブでは、外部マーケティング(プロダクト・プレイス・プライス・プロモーション)も必要だが、内部マーケティング(労務・人事管理)が大事であると話されました。総合型地域スポーツクラブ運営組織の特徴として指導者を含めた運営スタッフに対して、安心の保障、満足の保障が確保されることは重要であると強調されました。クラブ運営のなかで、指導者に対しての指導評価をすることも、更によい指導へのステップになると話されました。スタッフとしての活動内容を明確にしていくべき(どのように関わってもらいたいか)とも伝えられました。

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 講義Yは、講義Wに引き続き松澤淳子氏が「総合型クラブの運営組織と会議の進め方」とし、組織が成り立つために必要な要素は『協働する意思』『共通の目的』『コミュニケーション』であると話されました。目的、理念を確立し、役割には責任と権限の範囲をしっかりすること、組織形態では評価のサイクル(Plan・Do・Check・Action)が大変重要であると強調されました。変革期のリーダーはビジョン実現に向けたチャレンジ、失敗を恐れずに突き進む行動力も必要と話されました。講義のなかで演習として、二人組で話を聞き合い、相手の目を見て聞く状況とそらしている状況をつくり出し、どのように感じたかを話し合いました。さらに、自分自身が会議にどのように関わっているかをチェック表を活用してチェックしてみました。新しい意見をだす会議では、批判はしないことと強調されました。



演習の様子
 テーマ『目をそらせて話を聞く』

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