学校外の「先生」増員 /学校週5日制で県児童クラブ連 /新年度から地域挙げ教育充実

平成14年1月24日(木):富山新聞

 子どもたちの地域行事の活性化に取り組む富山県児童クラブ連合会は23日までに、新年度から、野外活動や工作教室などの講師を務める「遊びの指導員」の増員や、郷土史を学ぶ「ふるさと再発見事業」、自然体験プログラムを大幅に充実させることを決めた。学校週完全5日制の導入で児童が地域で過ごす時間が増えることを受けた動きで、地域の教育力を高めることが狙いである。


 遊びの指導員派遣事業は1997(平成9)年に始まった。指導員は各地域からの要請を受け、事前に竹細工や紙細工など「遊び」の技術を住民に伝授し、当日は行事の進行をサポートする。当初75件だった派遣件数は昨年度、150件に倍増した。指導員は約350人いるが、派遣件数が年々増加していることや学校週5日制実施で地域行事が多くなることを踏まえ、2,300人の増加を目指す。


 同会が実施している指導員養成講習会では、参加者が心構えや野外活動時の救急法、創作活動など23項目を学ぶ。講習会は1泊2日の研修を3回実施していたが、多くの人が気軽に参加できるよう日帰りの研修も導入する。また、児童虐待やいじめ問題など子どもを取り巻く環境が複雑化していることから、来年度はカウンセリング講習も初めて導入する。


 ふるさと再発見事業は、子どもが郷土の文化に触れ、富山の良さを再確認してもらうのが目的。今年度は立山開山1300年にちなみ「佐伯有頼へタイムスリップ」をテーマに、有頼の人物像を探る学習や立山での自然観察などを行った。新年度は加賀藩主前田利家が越中で果たした役割を学ぶ。


 自然体験プログラムは、富山湾や立山連峰などで集団生活を体験する。子どもに自然保護や環境問題の重要性を肌で感じてもらうため、実施回数を増やす。


 同会の中村一雄事務局長は「遊びを通して子どもたちにバランスよく知識と経験を習得してもらい、生きる力を育んでほしい」と話した。

 

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