欧州型クラブで選手強化 /育て五輪選手 富山のスポーツ拠点に

平成14年2月20日(水):富山新聞

 県内のスポーツ振興と競技力向上を図るため、富山市の県総合体育センターの利用団体とスポーツ教室の指導者らは23日、県内初の施設中心型スポーツクラブを設立する。同センター利用者からは五輪選手も育っており、スポーツクラブの先進地ヨーロッパを参考に、ジュニア層が加盟団体で競技を続けることができるほか、多種目間の連携した練習で「スポーツ王国」を築いていく。今後も一流選手を招いた教室の開催を予定しており、選手強化策を含めたスポーツ振興のモデルケースとなる。


 施設中心型スポーツクラブは地域型総合クラブと違って、施設利用者らを対象に活動する。県総合体育センターが文部科学省の「広域スポーツセンター育成モデル事業」の指定を受けたことをきっかけに、1999(平成11)年から学識経験者、競技者を含めた研究会を設けるなど同センターの支援を受けて準備を進めてきた。


 発足する「パレススポーツクラブ(仮称)」は体操や陸上、テニスなど16のスポーツ教室、水泳、卓球など21のフランチャイズ団体で構成される。個別だった施設の使用料を一括で払うことで、団体利用しやすくなる利点があり、スポーツ人口の底辺拡大も期待できる。


 シドニー五輪の競泳自由形に出場した大沢野町出身の荒瀬洋太選手(20)も同センターで練習を続けてきた。将来の五輪選手を育てることも視野にヨーロッパ型のクラブで競技力の向上を図っていく。パレススポーツクラブ運営連絡協議会事務局の野原浩昭さんは「会員が増えて盛り上がれば、全国的なモデルになり得る」と話す。


 県教委スポーツ課は「県総合体育センターを中心として、富山県の競技力向上につながってほしい」としている。

 

戻 る