今季で休部 /同好会に /インテックボート部地域クラブに協力

平成14年10月2日(水):北日本新聞

 インテックは1日、富山市牛島新町の本社で記者会見し、中尾哲雄社長らが漕艇(ボート)部の休部を正式に発表した。4−6日に埼玉県戸田市である全日本新人選手権が最後の大会となる。同部は今後、同好会として活動。公式大会には参加せず、総合型地域スポーツクラブとして今年2月に発足した「JINZU SPORTS CLUB(ジンズー・スポーツ・クラブ)」に協力し、ボート競技の普及に貢献する。

 中尾社長は「ボート部はもともと、高校生選手を卒業後に受け入れ、育成する場として発足した。最近の社会情勢や社内感情を考え、トップ選手を育てるという一定の役割は終えた」と話した。

 その上で「ジンズー・スポーツ・クラブを通じて、ボート人口の拡大に協力したい。経済的な支援もしていく」と強調した

 会見には中尾社長のほか、ボート部の川田章部長、坂田昌弘監督、高井栄美子主将が出席した。ソウル、バルセロナ五輪に選手として出場した坂田監督は「残念です」と休部に未練を残しながらも「トップ選手から初心者まで、幅広い層とボートの楽しさを共有したい」と話した。

 5人の全選手の去就について中尾社長は「選手一人ひとりとじっくり話し合いたい」とした。

 選手強化策に課題残す

 インテックボート部は昭和59年の創部以来「ボート王国富山」のけん引役として選手育成に貢献してきた。県や県内ボート関係者も休部を複雑な思いで受け止めた。

 県スポーツ課は「大変ショック。特に成年女子層の育成に業績を残してもらった。選手の強化策については県体協やボート協会と協議していきたい」としている。

 ジンズー・スポーツ・クラブの坂巻龍雄会長は「いずれはこんな日が来ると思っていた。企業とスポーツの在り方が見直されている。欧州ではクラブチームを受け皿とした選手育成が主流だが、日本では試行錯誤になるだろう」と話した。

 

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