増える総合型地域SC /年齢問わず「身近で気軽」が人気

平成15年1月26日(日):読売新聞

 子供から大人までが、身近な地域の施設で自由にスポーツを楽しめる「総合型地域スポーツクラブ(SC)」。県内でも多くの地域で設立されつつある。(金巻 有美)

 「はい、1、2、リズムに合わせて、次はひざを少し曲げてみましょう・・・・・」

 21日夜、小矢部市城山の市民体育館で開かれたダンベル体操教室。軽快なリズムの音楽が流れる中、インストラクターの指導で、若い女性から中高年まで約15人がゴム製のロープを使った「チューブエクササイズ」に挑戦していた。

 教室の参加者は、総合型地域SC「おやべスポーツクラブ」(小矢部市)の会員。同SCには、ダンベルをはじめ、テニスやホッケー、太極拳など約20種類の教室があり、小学生から80代のお年寄りまで約900人が日替わりで好みのスポーツを楽しんでいる。

 教室は、市営の体育施設や小中学校の体育館など身近な場所で開かれており、1500円から3000円の年会費を払えば、すべての教室に好きなだけ自由に参加できる。このため、ホッケーやエアロビクスなど複数の教室を掛け持ちするメンバーも多いという。

 ダンベル体操教室に通っている同SC運営委員の熊谷明子さん(44)は「だれでも気軽にスポーツを始められるのが一番の魅力。もっとたくさんの人にクラブの存在を知ってほしい」と話す。

 

〜行政支援は6市町村  NPO法人で運営するケースも〜

◎専門のマネジャー育成課題

 総合型地域SCは、多くの人がスポーツに親しむとともに、地域のコミュニティー作りを進めることを目的に、1995年から文部科学省(当時の文部省)全国で設立を進めている。地域のスポーツ少年団などから発展したものや、行政の支援を受けて市民が運営するものなど、様々な形態の総合型地域SCがある。県内には行政が支援しているものは市町村で設立されており、12市町村で設立に向けて取り組みが行われている。

 一方、スポーツ振興などの補助金を受けやすくするため、NPO(非営利組織)法人化し、運営基盤の強化を図る総合型地域SCも増えてきた。県内では、昨年春に、「ふくのスポーツクラブ」(福野町)と、「スクエア富山」(富山市)の2団体が相次いでNPO法人化。現在、さらに数団体が法人申請中だ。

 県教委スポーツ課の藤原洋さんは「会員数が増えてくれれば、ボランティアの自主運営では対応しきれなくなる。運営に携わる専門知識をもったマネジャーを育成する必要も出てくる」と指摘。さらに「クラブをネットワーク化して活動の幅を広げていくことも考えられるだろう」と話している。

 

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