総合型クラブ 地域スポーツに不可欠

                                               平成16年 3月 19日(金): 北日本新聞

だれもが気軽にスポーツに親しめる環境づくりを進めようと、総合型地域スポーツクラブの育成が県内各地で行われている。地域が主体となるクラブに加え、施設を拠点としたクラブ設立も相次ぐ。財政的な自立など課題も挙げられるが、生涯スポーツ社会と健やかな地域づくりのためには、いまや欠かせない組織となっている。

 県が2000年とやま国体の成果を生かそうと策定した県新世紀スポーツプランは、総合型地域ス
ポーツクラブの全県展開を重点施策に挙げる。地域住民が主体的に運営し、子どもから高齢者までが、興味や競技レベルに応じて参加できるのが特徴だ。県教委スポーツ課によると、現在までに24市町村で育成がすすんでいる。

 各クラブの性格は多様だ。小学生の他種目参加に重点を置いたり、公民館と連携して文化活動も取り込んだ活動をしているところもある。

 魚津市で市総合体育館を核とする施設拠点型のスポーツクラブが発足した。20種目、27コースが設けられ、年会費を払えばどの教室にも参加できる。ジュニアからの一貫指導を図り、競技スポーツと生涯スポーツを2本立てで推進する態勢をとった。

 同市では、平成12年から4つの地区でクラブ組織が活動する。施設拠点型クラブは、こうした地区単位クラブとの相互補完を図り、全市的な生涯スポーツ実現の推進力となるだろう。

 総合型クラブは自主運営を基本としているため、将来、壁にぶつかることも想定される。発足当初は行政の補助を受けてさまざまな計画を実行できても、補助がなくなった途端、活動が停滞することも十分考えられる。会費で運営できるような財政面の自立が必要だし、何より大切なのは地域を挙げて支える態勢となっているかどうかだ。そこには総合型クラブの育成を通じた街づくりの視点が欠かせない。

 学校との連携も求められる。児童、生徒の体力低下が言われて久しいが、学校の部活動と相互乗り入れできる環境が整えば、体力、運動能力の向上にもつながるだろう。

 クラブ運営は、まだ手探りのところも多い。全県展開のためにも、今後は各クラブの情報交換の場を増やすことが必要だ。

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