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            toto20日からコンビ二販売 /売り上げ増狙うが「会員限定」ネック!?

                                                    平成15年8月 16日(土):読売新聞

 スポーツ振興くじ(サッカーくじ、toto)のコンビニエンスストアでの販売が20日から始まる。売り上げ不振のtotoにとって、ついに切り札が登場となるが、 19歳未満への販売禁止のために設けた「会員限定」のシステムが、売り上げアップへの大きな壁となりそうだ。

 20日から販売をスタートするのは、全国のローソン約7600店舗。販売対象を、事前登録したtotoデビット会員、toto特別会員、ローソンパス会員に限定した。

  下表のような複雑な手順が必要になり、販売時間が午前8時〜午後9時半で、従来のマークシートが利用できないなど不便さも残った。コンビ二販売は、PTA団体の反発などを受け、2年前のスタート時には見送られた経緯がある。そのため異例ともいえる「会員登録」と「対面販売」の二重の年齢チェックを課し、19歳未満に販売しない体制を取った。各店舗には厚さ1aを越すマニュアルが配布され、販売員教育も徹底している。

 同社マーケティング本部機能開発部の小林伴之マネジャーは「事業として考えれば一般販売の方がいい。だが、会員限定でなければ、青少年への販売など、非常に”怖い”部分がある」と、売り上げより規制を優先した形に。Jリーグ発足当初からのスポンサーとして「より地元に身近なローソンとして、toto事業を、より知ってもらいたい」とまずは理念浸透が大切と考えている。

 では、売り上げ増をどれだけ期待しているのか。これまでの総売り上げは、初年度約604億円、昨季約409億円と減少し、今季は新たに始めたtotoGOALを合わせても、折り返し点で約115億円。totoの実施主体である日本体育・学校健康センターの坂口力・スポーツ振興投票部長は「コンビ二販売に相当の期待をしている」と語る。だが、具体的金額となると「目標はあえて言っていない。とにかく昨年と同レベルの売り上げに乗せたい」と歯切れが悪い。文部科学省とセンターで提案した会員限定の手法が、重い足かせになる認識があるからだ。

 さらに出はなをくじかれたのは今年9月、ローソンパス会員約56万人の個人情報が社外に流出した問題が起きたこと。今月6日に社内処分が発表されるまで、ローソンでは会員募集を自粛せざるを得なかった。会員限定販売について周知が遅れたのも事実で、今後は、新幹線の車内広告やテレビCMなど、巻き返しの宣伝活動に取り組むという。

 さらにセンターでは今後、発泡酒につけた応募シールで1万円分のtotoクーポンが当たるキャンペーンや、Jリーグ各クラブと連携したアピール作戦も企画中。”コンビニ頼み”だけに偏らないキャンペーンを展開し、事態の打開を図っていく。

ローソンでtotoを購入する手順

事前にtotoデビット会員、toto特別会員、もしくはローソンパス会員になる

情報端末「Loppi」で会員カードを読み取り、予想を入力
   ※マークシートは使えない

Loppiからtotoチケット引換券が 発行される

レジにいる販売員に引換券を  渡し、購入代金を払う

販売員からtotoチケットを受け取る

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