中高年の体力向上 文科省調査 子どもは低下傾向続く

                                                    平成16年10月11日(月):北日本新聞

 子どもたちの体力は引き続き低下の一途をたどっているのに対し、中高年は5年前に比べて体力が向上していることが10日、文部科学省の2003年度体力・運動能力調査で分かった。

 40−79歳まで5歳ごとに、握力や上体起こしなど体力テスト6項目(65歳以上は7項目)の各結果を10点満点で点数化し、合計点を1998年と比べたところ、65−69歳の男子で40.26点2.57点、女子は39.41点と2.62点高くなるなど、男女とも全年齢層で上回った。

 文科省が同調査で定める「体力年齢」が実際の年齢より若い人の割合も、男子の50−54歳が11ポイント増の41.1l、45−49歳女子が5.9ポイント増の44.5lとなるなど、男女とも40−64歳のすべての年齢層で増えた。

 男女いずれの年齢でも、週1回以上運動をする頻度が多いほど体力水準が高い傾向が表れており、文科省は「中高年の生活に体を動かす習慣が根付いてきたようだ」とみている。

 しかし青少年については、体力の低下傾向が依然続いており、特に男子の7歳では、50b走(平均10秒83)、立ち幅跳び(同127.08a)、ソフトボール投げ(同12.37b)の3種で過去最低だった。

 報告を分析した順天堂大学の青木純一郎副学長は「社会が便利になり、日常生活で体を使わなくなっている。大人がリードして子どもたちに運動の機会を与えないと低下に歯止めがかからないのではないか」と警告している。

 調査は文科省が1964年度から毎年実施、6歳から79歳までの全国の男女約7万2千人分を分析した。

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