小中教師「辞職・休職考えた」42% 事務負担・学級経営に悩み

                                                      平成16年5月5日(水):北日本新聞

 毎日2時間残業し、週3日は自宅に仕事を持ち帰る。事務作業や部活指導に追われ、子どもと向き合う時間さえ十分にとれない―。日教組の教育研究全国集会参加者に対する共同通信のアンケートから、小中学生の先生たちの「いま」を追った。

教研集会参加者にアンケート

 アンケートに回答した小中学校教師の37%が精神的な疲労やストレスで、教師を辞めようと思ったことがあり、休職を考えたことがある人も12%に上った。重複を除いても42%が学校現場からの離脱を考えた経験があり、教師が精神的にかなり追い込まれている実態を示した。

 「医師やカウンセラーへの受診を検討したことがある」という教師は9%で、実際に受診したことがある人も6%。ストレスの原因は複数回答で「会議や報告書作成などの事務作業」が最も多く48%、「学級運営がうまくいかない」が26%。中学に限ると22%が「部活指導の負担」を挙げた。

 学校週5日制の勤務への影響としては、71%が「平日の勤務の長時間かするなど負担が増えた」とし、「夏休みなどにまとまった休暇が取れなくなった」も33%。「2日間を静養に充て、平日の勤務が充実するようになった」と歓迎した教師は16%にとどまった。

 週末の主な過ごし方は、複数回答で29%が「持ち帰った仕事の処理」を挙げ、16%が「出勤して仕事」。「部活」も含めると60%が土日も仕事をしていた。「家族や友人と過ごす」は26%、「静養」は20%だった。

 一方、勤務時間を過ぎても職場に残って仕事をする時間は1日平均約2時間10分。内容は「事務処理」81%、「授業の準備」71%。学校で仕事が終えられず自宅に持ち帰るのは週平均3日。内容は「授業の準備」64%、「事務処理」57」%、「児童・生徒の評価」53%の順だった。

※調査方法  今年1月に埼玉県で行われた日教組の教育研究全国集会(教研集会)参加者から小中学校の教師200人を抽出し、質問票を郵送。計86人が回答した。

「部活指導の負担重い」

 教員だけで部活の面倒をみるのはもう限界―。中学の教師からは部活指導の負担の重さを訴える声が多かった。

 週末の主な過ごし方では半数近い48%が「部活指導」を挙げ、完全週5日制導入後の変化でも22%が「部活指導の負担が増えた」と答えた。

 「週末は主に部活」という男性教師(38)は「仕事のために家族を犠牲にしていると感じる」。

 長崎県の教師(49)も「ほとんど手当てもないボランティア。教員の犠牲で支えているが、社会体育として位置付けるべきだ」と、地域の協力を得る必要性を主張した。

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