富山市五福 総合型スポーツクラブ誕生へ 〜富山大生も運営参加 

 

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                                                     平成17年6月6日(月)北日本新聞

 富山市五福公園の運動施設を拠点とした総合型地域スポーツクラブ(SC)が平成19年春に誕生する。目玉は隣接する富山大学との連携。公園内の体育館やグラウンドを活用し、学生がスタッフとして住民らとともにクラブ運営にかかわっていく。SC先進県ならではのユニークな取り組みとして注目を集めそうだ。

  将来は単位化も視野

 新SCの名称は「第五地区総合スポーツクラブ」。神明、五福、愛宕、安野屋、桜谷の五校区の地区体育協会からなる第五地区体育協会を発展させ先月、設立準備委員会が発足した。五日には住民対象にグラウンドゴルフ大会を開き、活動をスタートさせた。

 県内のSCは2000年とやま国体を契機に発足に弾みがついた。16年度末までに22市町村で39団体が活動する。会員が中高年層に偏りがちな中、第五地区SCは多種目多世代型目指し、校区内の富山大学と連携、あたらなスタイルのSCを目指す。

 SCと大学の連携は双方にメリットがある。大学側が派遣するのは教育学部でスポーツ全般を学ぶ学生。裏方としてクラブ運営に携わったり、スポーツ教室で実際に会員を指導したりと、貴重な実践の場となる。同大の布村忠弘教育学部教授は「これからはスポーツの場を自分たちで想像できる人材が必要。地域貢献を通して、学生たちには社会のニーズをつかんでほしい」と力を込める。

 SC側も学生の指導力や行動力は魅力。森田敏隆事務局長は「若い人材が加わることで組織の活性化が期待できる」と話す。

 すでに設立準備委員会には大学院生も含め3人の学生が参加しており、今後段階的に増やす予定。SCでの活動を大学の単位に組み入れることも視野に入れている。

 県体協の齋藤美千子クラブ育成アドバイザーは「大学との連携はSCの新たなモデルケースになる。学生には豊富なスポーツの地域を生かし、専門的な指導も期待したい」と話している。

 ズーム:総合型地域スポーツクラブ

 地域住民が主体的に運営するスポーツクラブ。年齢やレベルを問わずやりたいスポーツを自由に選択できる。県内では平成10年に旧福野町(南砺市)に第1号が誕生した。

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