プロ王国 地方随一県内3チームへ
                                                                                                                           平成20年1月1日(火)北日本新聞

 今年、県内のスポーツ界に新たなチームが産声を上げる。
 県民サッカークラブチーム「カターレ富山」だ。早ければ今年のシーズン終了後にもJリーグ2部(J2)への昇格を果たし、県内3番目のプロチームが誕生する。政令指定都市を持たない地方での県でプロチームを3つも抱えるのは全国で富山県だけ。一方で総合型地域スポーツクラブの普及率も全国トップレベルだ。プロから地域スポーツまで、平成20年は富山県がスポーツ立県を目指す大きなステップの年となる。

 カターレ富山はJFL(日本フットボールリーグ)で活躍し、長く県サッカー界をけん引きしたアローズ北陸、YKK APを統合したチーム。3月の開幕に向けて、体制を急ピッチで整えている。近くリーグに準加盟を申請し、認可された上で今季のJFLで上位の成績を残せば、来期からJリーグ加盟が承認される見通しだ。
 県内では既にプロバスケットボール・bjリーグの富山グラウジーズ、プロ野球・BCリーグの富山サンダーバーズが活動しており、試合以外にもクリニックやイベント参加などの地域貢献活動に努めている。両チームともカターレ富山との連携には前向きで、プロ3チームが力を合わせて県内のスポーツ界を盛り上げそうだ。

 2000年とやま国体後、県内企業がスポーツ界から相次いで撤退。一方で総合型地域スポーツクラブが普及した。地元国体後、県内のスポーツ界は企業から地域で支える形へとシフトした。現在では全市町村にクラブが設立され、県民が気軽にスポーツを楽しめる土壌が出来上がりつつある。さらにプロチームの参入で県民はスポーツを「する」ことも「見る」こともできるようになった。
 グラウジーズにサンダーバーズ、そしてカターレ。地域にスポーツ文化が根付きつつある中、3チームによる”三乗効果”は、競技力の向上だけでなく地域の活性化をもたらすに違いない。

 8月開幕の北京五輪には県関係のアスリートがメダルを目指して挑み、プロ野球の舞台に若き県人2人が飛び立つ。
 平成20年。変わる県内のスポーツシーンと、大舞台での県選手の活躍から目が離せない。

 

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