ふるさと風土記1548 小矢部市埴生地区 武将のまち訪ねて4 おやべSC  市民の健康支え10年
                                                   平成22年12月11日(土)北日本新聞

 11月23日に小矢部市文化スポーツセンター(埴生)で開かれたイベント「おやべフレンドパーク」。子どもから大人まで幅広い市民が訪れ、ドッチボールやウオーキング、ヨガの無料体験といった多彩な催しを楽しんだ。イベントはNPO法人「おやべスポーツクラブ(SC)」の10周年事業で、理事長の藤村道博さん(62)=西島=は感慨深げに来場者を出迎えた。

 同SCは平成12年4月、県内2番目の総合型地域スポーツクラブとしてスタートした。「すべての市民に週1回以上、スポーツや健康づくりができる環境を提供する」ことを理念に掲げる。組織は18年にNPO法人化。テニスや3B体操、フラダンスといった大人向けの教室のほか、小中学生対象のスポーツ教室など数多くの講座を設け、市民の健康を支え続けている。

 当初はクラブを安定運営できるか、不安もあったという。「学校部活動や行政主催の無料体験などがある中、会費を取って運動してもらうという形式が受け入れられるか、半信半疑だった」と藤村さん。スポーツを気軽に始めてもらおうと、初心者向けの教室を中心に据えた。270人ほどだった会員は、1,900人余りに増えた。

 ホッケーの国内最高峰・日本リーグで活躍する社会人チーム「小矢部RED OX」をシンボルチームにしており、トップレベルの競技チームと市民をつなげる役割も果たす。監督であり、かつては日本代表で活躍した沼田秀樹さん(40)=水島=は、17年から同SCマネジャーを務める。「地域の応援が身近になったことで、選手の意識が変わり、チームの成績アップにもつながった」と言う。

 スポーツ振興を支えてきた学校や企業の運動部は、少子化や景気低迷で廃・休部が目立つ。沼田さんは「クラブが、楽しむための生涯スポーツと、競技としてのスポーツを融合する拠点になれば」と話す。藤村さんは「活動はまだ始まったばかり。クラブを子どもたちに残してやりたい」と願う。愛される組織を目指し、新たな10年に向け、進むべき方向性を見定めている。

 

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