地域スポーツ拠点に 滑川・県フットボールセンター
                                                    平成24年12月7日(金)北日本新聞

 滑川市は、サッカーを主体とした競技力向上施設「県フットボールセンター」(仮称)の整備を旧海洋高跡地で進めている。国際基準サイズの人工芝コート2面に加え、体育館などの既存施設をさまざまな競技や講習会に活用。地域スポーツの拠点となることが期待されている。オープンは来年6月を予定。県内外から多くの利用者が見込まれる中、市として、設置効果をまちづくりにどう生かすかが問われている。

来年6月オープン予定 周辺開発に課題

 県フットボールセンター構想は、競技人口の拡大を図る日本サッカー協会(JFA)が各都道府県に設置を推進する中で浮上。約3万2千平方メートルの敷地に、人口芝サッカーコート2面をはじめ、夜間照明やクラブハウスを設ける。併せて旧海洋高の体育館と特別教室棟を活用し、レスリングなど各種スポーツの練習場とするほか、海外進出に欠かせない英語や栄養指導の講習なども行っていく方針だ。

◆幅広い年代が利用
 県内初の人工芝コート2面を備える施設について、県サッカー協会の貫江和夫専務理事は「天然芝に比べて耐久性があり、天候にも左右されにくい。高い頻度で使うことができる」と説明する。2面をフル活用することで、J2・カターレ富山などトップ選手から社会人、児童まで幅広い世代が同時に練習できる環境が整う。「多くのチームにとって自分たちよりも優れた選手、指導者の練習を間近に見る機会が増える。それらがモチベーションを育み、結果的に競技力の向上につながっていく」と利点を語る。さらに他県のフットボールセンターにない特長として、体育館など付属施設の存在を挙げ、サッカーの練習場にとどまらない地域スポーツの拠点づくりに意欲を見せる。

◆全国大会誘致も
 滑川市で現在、サッカーの試合も行える「市スポーツ・健康の森公園」整備事業が約3キロ離れた柳原地内で同時に進められており、県サッカー協会は、フットボールセンターと連携させることで全国大会の誘致なども構想。センターの年間利用者を8〜10万人と見込んでいる。

 交流人口の拡大が期待される中、市議会では、センターを生かしたまちづくり全体の議論なども行われている。周辺開発について市は、「民間活力に期待する」として積極策を打ち出していないが、「今後、長期的な視野に立てていく必要がある」としている。

 

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