苦手な運動 縄跳び・跳び箱・マット得意に 県内スポーツクラブ人気
                                                    平成24年10月8日(月)北日本新聞

子どもの体力づくりも
 きょう8日は「体育の日」。県内の子どもの体力は全国と同様、改善傾向にあるものの、ピークとされる1980年代半ばと比べて落ちている。「体力を高め、元気に過ごしてほしい」。わが子にそう願う親は多く、体育を補うスポーツクラブが人気だ。内容は、マット運動や跳び箱など、授業で習う種目が中心。特定の競技に取り組むスポーツ少年団などと異なり、基礎的な体力づくりや、運動神経を磨くことを目的とし、新タイプの指導に関心も高い。

 県教委によると、子どもの体力は50メートル走、握力、ソフトボール投げとも、80年代よりも落ちている。スポーツクラブ関係者らによると、運動が不得意でスポーツ少年団に加入していない子どもの親を中心に、体力づくりの場を求める声が強まっているという。

 民間スポーツクラブを運営するアスレチッククラブ・エスピーホープ(射水市赤井・大島、茅野宏司社長)は2010、11年度、学校体育をサポートする目的で、夏、冬、春休みに教室を開いてきた。年間を通じた開催を求める親の声を受けたNPO法人新湊カモンスポーツクラブが、エスピーホープに呼び掛けて、ことし4月からは、両者が連携して教室を開いている。
 名称は「カモン!体育の寺子屋」。射水市の久々湊の新湊アイシン軽金属スポーツセンターを会場に、来年3月まで毎週1回実施する。小学生約30人が参加し、駆けっこや縄跳び、マット運動などを学んでいる。
 同市塚原小学校3年の浦上介成君は「走るのが速くなったし、後転もできるようになった」と、目を輝かせる。父親の諭志さん(37)は「もっと体力が付いて、元気に育ってくれればいい」と期待する。エスピーホープの茅野社長は「体育の補習への『需要』は増している。今後は新湊地域以外でも開きたい」と話す。

 NPO法人井波文化・スポーツクラブ「アイウェーブ」(南砺市井波)は昨年から年間3回、逆上がりや跳び箱などのこつを教える教室を開いている。定員約30人に達すると、応募を締め切っているが、その後も、問い合わせが相次ぐという。担当者の中村宏美さんは「簡単な運動が苦手な子どもは目立つ。今後は開催回数を増やしたい」と話している。

県内小学生 運動能力依然低く
 県内小学生の体力は県教委の取り組みなどにより、50メートル走や握力でここ数年は改善しているものの、1980年代の水準には達していない。県教委に残っている1986年、2007年、11年度の小学5年生の体力平均値は50メートル走、握力はともに86年度が最も良く、07年度が最も良く、07年度が最も落ち込んだものの、11年度はわずかに向上している。

 県教委の呼び掛けで、子どもが取り組んだ運動を種別に点数化し、目標点達成を目指すプログラムを導入。07年度からは全小学生が取り組んでいる。県教委はこの成果が出てきたとみる。「今後も続け、子どもたちに運動の習慣を定着させたい」としている。

 一方、ソフトボール投げは男女とも07年度以降も下がり、課題となっている。
 県教委はいずれの種目も80年代並みに回復していないことについて、テレビゲームの普及などにより、外で体を動かす機会が少なくなったことが影響しているとみている。

 

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