県内総合型スポーツクラブ
                                                    平成24年5月12日(土)北日本新聞

会員頭打ち 知名度不足?
 地域スポーツの中核を担ってきた総合型地域スポーツクラブ(総合型クラブ)の下院数が、頭打ちの状況になっている。幼児から高齢者までが気軽にスポーツを楽しめる環境として会員を増やしてきたが、ここ数年は知名度不足で新規会員の確保が難しくなっている。クラブ関係者は健康づくりの場にとどまらず、地域住民コミュニティー拠点とという役割も担っていくことをPRし、利用者を拡大させたい考えだ。

 総合型クラブは、民間のスポーツクラブとは違い、学校や公共施設を拠点に多種多様なスポーツ教室や交流イベントを開催。3〜5千円の程度の年会費で入会できる。
 1995年から文科省のスポーツ振興施策として全国で設置が進み、県内では98年に初めて「ふくのスポーツクラブ」(南砺市)が創立。06年度には兵庫に次いで全国2番目に旧35市町村すべてにでき、01年度に6クラブ6798人だった会員数は10年度に61クラブ4満108人に達した。

 ここ十数年は健康志向が高まり運動に取り組む人が増え、総合型クラブは会員数を着実に増やした。体力や技能レベルなど個々のニーズに応じた指導が受けられることから、スポーツから離れがちだった高齢者にも受け入れられた。小中学生の会員も増え、全国大会に出場する選手を輩出するなどスポーツ少年団や学校部活動と同様の役割を果たすクラブもある。

 新湊アイシン軽金属スポーツセンター(射水市久々湊)を拠点とする「新湊カモンスポーツクラブ」に通う同市小島(大島)の主婦、牧野秀子さん(69)は「健康維持のため、身近な施設で運動できるのはうれしい。仲間との触れ合いも楽しみ」と話す。

5万人目指しPR推進
 一方、県人口に対する会員割合は3.6%と認知度がまだまだ低く、自分の住む地域に総合型クラブがあることを知らない人は多い。民間のスポーツクラブと混同されることもあるといい。ここ3年間は会員数が伸び悩んでいる。
 県体育協会は今後10年間で県内の会員数を5万人台にする目標を掲げる。県連協協議会「とやまSCネット」の大西清征会長(74)は認知度を高める対策として、「子どもから高齢者までが自然と集える地域コミュニティーの中核になることが必要」と言う。

 入会者を増やすため、各クラブでは知恵を絞っており、パソコンや手芸、育児などの文化教室を設ける所もある。大西会長は「楽しさや生きがいを感じてもらえる環境をこれまで以上に整えたい」としている。

 総合型クラブに関する問い合わせは県体協内の「とやまSCネット事務局」、電話076(461)7138.

 

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